ブレーキをDura-ACEに交換しました。

Bianchi Sempre(2012)の完成車で採用されるブレーキはFSA Energyなのですが、購入後しばらくして制動力に不満を持ちました。高速域から急制動をかけた際になかなか止められない感じ。「あ、赤信号だ...」という状態で余裕があるならば問題なかったのですが、サイクリングロード等で前方でウォーキングしている方が(後方確認せずに)急に方向転換してくる状態や車道を走っているとシティサイクルユーザさんが(安全確認せず)いきなり突っ込んでくる状態等の緊急事態(苦笑)に対処するには少々心もとない状態でした。

候補としてはシマノの「Dura-ACE 7900」、「Dura-ACE 9000」と「Ultegra 6700」。FSAの「K-Force」も検討してみたのですが海外通販を利用してもDura-ACE 9000と値段的には大差がない点がネックになりボツ。「Dura-ACE 9000」の入手が可能になった状態で「Dura-ACE 7900」はナシ、ブレーキはケチってもしょうがないとの思いもあり購入候補は「Dura-ACE 9000」。えぇ、猫に小判だとは思うのですが。この段階でビアンキ・コンセプトストアの店長さんにブレーキキャリパーの前後セット、専用ケーブルセット(レッド)の発注をお願いしたところ、ブレーキキャリパーの在庫はセットで入れたヤツがあるためそちらを回せばすぐにでも可能、ただブレーキケーブルに関しては受注すらしていないステータスらしく、「気長に待ちます」との気持ちで待っていました。

週末にビアンキ・コンセプトストアさんに年始のご挨拶がてらにお伺いした際のこと。
「どうしてもブレーキケーブル単品での発注ができない、Dura-ACEのSTIレバーを購入すれば手に入るんですけどねぇ」、「Dura-ACE 9070のSTIレバーの方が難易度高い...というか手に入らないでしょう？」、「そりゃねぇ」と世間話をしていたのですが、店員さんがふと「ポリマーコーティングされたケーブルであれば同様の引きの軽さと制動力は実現できるのではないか、例えばGOREのRide-ONとか...」。「それでは、そうしてみましょう」との私の決断を元に実行される運びになりました。コンセプトストアでの買い物はいつもこんな調子です(笑)。

ただ、この段階でGORE Ride-ONはコンセプトストアには存在しない(商流の関係で扱うことができない)、Dura-ACE 9000の片方は丸の内店に貸し出しされているという状態だったのですが、「Y'sRoad上野アサゾー店でRide-Onを入手(多分あるはずとの予測)、ビアンキ・コンセプトストアさんでブレーキの片方を購入、丸の内店に持って行き取り付けをお願いする」とのプランで店長さん・店員さんと調整をしました。

取り付けの完了したDura-ACE ブレーキキャリパー。
丸の内から自宅まで帰る際に国道15号線を横浜方面に向かいながら使ってみたのですが、社外品のワイヤーなのでカタログスペックを引き出せているかは不明ですが、確かに引きは軽く制動力は十分。「こんなイメージで『減速→止まる』といいなぁ」が実現できる感じ。FSA Energyを使用していたときは自分の減速・制動のイメージに無理やり近づけていたのですが、Dura-ACEは同じ入力だと確実に過剰にブレーキがかかってしまうので様子を見ながらブレーキに対する入力を緩めてあげると「こんな感じ」ができる。慣れてくれば微妙なコントロールで持っていけることができると思います。
コストを無視すれば充分おすすめできるのですが、次期Ultegraが同様の（SLR-EV）機構になるならそちらを待つのもありかなと思います(ブレーキキャリパー単体で3倍程度の値段差があるので...)。

ケーブルのGORE Ride-Onは生産終了＋高コストなのが問題ですが、まぁ海外通販で在庫を確保する予定。個人的には、同様のPTFEコーティングのDura-ACE用インナーケーブルで代用できないかなぁと思っているのですが、同じポリマーコートケーブルでもシマノ純正はSP41グリスの使用が必要なため流用は無理なのかもしれません。

ロードバイク購入後コンポーネントの交換を徐々に行いSempreを自分仕様にしてきたのですが、とりあえず一段落といったところ。ここからはシートポスト、ハンドル、フーリー、Di2システムのジャンクション交換、Racing ZeroのCULT化などまだ手をかけたい箇所はあるのですが、ここからはマイペースでやっていこうと思っています。

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