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Di2とSM-PCE1でならばできること

なくても困ることはないのですが、あると「とても便利」なモノ。
Shimano Di2ユーザーにとってはSM-PCE1がそれにあたると思います。
いやねぇ、メディアコンバータのクセして2万円弱するし、使えるOSは限られるし(WindowsXP、Windows7のみ)、使用する頻度ってそんなにないですし...と個人で購入しようとする気はあまり起こることはないデバイス(苦笑)。

「実際のところ何ができるのだろう?」と疑問に思う全国...何万人いるかどうかわからないDi2ユーザの皆様で買ってみようと考えている方がどれほどかはわかりませんが、「こんなことができますよ」的な紹介。個人的にはメンテナンスをお願いしている自転車屋さんにあるのならいらないと思います、はい。

SM-PCE1はハードウエアとしてのSM-PCE1とeTube Projectというソフトウエアで構成されます。
eTube Projectはシマノのページから自由にダウンロード出来ますが、起動時にSM-PCE1が接続されているかチェックされ、接続されていないと強制終了してしまいます。どんなソフトなんだろうなぁ...と購入前にお試しすることもできません。お試しなんて考えてはいけません、買うと決めたら突っ走る...それだけです。

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自転車に接続した直後の画面
接続されたコンポーネントに関しては緑色に変わります。私の自転車の場合、内蔵用バッテリー(SM-BTR2)とサテライトスイッチ(SWR600)は接続していないのでグレーなままです。eTube Project上では「カスタマイズ」、「故障診断」、「ファームウェアアップデート」の3点を行うことができます。ロードバイク以外にもMTB(FOXのサスペンションフォーク、Float iCD)、シティサイクル(Alfine Di2)向けのメニューもあるのですが、所持していないのでどんなことができるかはわかりません。
Alfine向けのデバイスのシフトインジゲーターをUltegra6770、Dura-ACE9070に接続する際も、セットアップはシティサイクル側の画面で実施する必要はあるようですね。

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カスタマイズメニュー
「シフトスイッチ機能設定」、「リアディレイラーアジャスト設定」、「多段変速機能設定」を行うことができます。「多段変速機能設定」に関しては、Ultegra6770シリーズの場合はコンポーネント側のファームウエアを2.x系にアップデート+eTube Project自体も最新版にしておく必要があります。「フロントディレイラーアジャスト設定」はUltegra6770シリーズでは行うことができません...FD-9070専用の機能なのでしょうか?

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カスタマイズメニュー内のシフトスイッチ設定
STIレバー上のスイッチに対する機能割り当てとサテライトスイッチの設定を行うことができます。
サテライトスイッチを複数使用しフロント、リアの変速をサテライトスイッチ側にも割り当てる場合はここからの設定が必須となります(サテライトスイッチのデフォルトはリアディレイラー側の変速設定のため)。

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リアディレイラーアジャスト設定
Ultegra6770シリーズ単体でもリアディレイラーアジャスト設定は可能ですが、設定内容を確認しながらアジャスト設定を行うことができます。これだけだとあまりPC上から設定をする利点はないような気がしますね(苦笑)。

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多段変速機能設定
カンパニョーロのEPSがデビューした際に「EPSは多段変速ができるのは利点」でしたが、シマノはファームウェアアップデートのみで対応し、競争相手の利点を速攻で潰しました(苦笑)。設定内容は「変速速度」と「段数リミット」を調整出来ます。今のところSM-PCE1を導入する最大の理由はこの多段変速機能設定です。なので、お店で設定変更してくれるサービスがあれば、1回お世話になれば良いのだと思います。

スマートフォンに接続できる小型のインターフェイスとeTube projectがあると出先での設定変更ができるようになって良いかなと思うのですが、そんな使い方があって嬉しいのは自分だけなのかもしれません。せめてOSXには対応してくれればなぁと思っています。

2013/04/02 追記
SM-EW90-A(3ポート)またはSM-EW90-B(5ポート)とバッテリーチャージャー(SM-BCR2)の組み合わせでSM-PCE1ナシでもeTube Projectを使用できる(PCに接続できる)ようです。SM-BCR2はバッテリーチャージャーという名称ですが、じつはメディアコンバータ兼充電器といったところですね。

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